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ウナギ釣りの外道

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今回のテーマはウナギ釣りの外道についてです

 

魚釣りに外道はつきもの!!!

ウナギ釣りに限らず、釣りには外道がつきものです
狙った魚だけが釣れるのはどれだけ釣りがウマくなってもラッキーだと思って下さい

そもそも外道とは??

外道とは狙った魚以外の物が釣れたときに釣れた物すべてを指します
釣れて嬉しい外道もいれば心底ガックリくる外道もいます

ウナギ釣りで釣れる外道

ウグイ・オイカワ・カワムツ

ウグイは鯉科の魚
川魚独特の泥臭さや小骨が多くありますが、古くから日本各地でコイ、フナなどと共に貴重な動物性の蛋白源として利用されて、甘露煮、塩焼き、天ぷら、燻製、いずしなどで食用にされています
また、滋賀県の鮒寿司では、希少種である本来のニゴロブナの代わりに安価なウグイを用いることもあるそうです
長野県佐久地方では正月の雑煮に伝統として焼ウグイを使っているそうです
生食は寄生虫の問題が有るため絶対にしてはいけません

カワムツはウナギの釣り餌に成り代わります

ブラックバス・ブルーギル

言わずと知れた、日本古来の魚の生態系をボロボロにするスポーツフィッシング代表魚です
食べられないことはありませんが、わざわざ持ち帰って食べるほどの美味しさではありません
飼育、移動、放流等は厳禁ですので、釣れたらその場で殺処分しましょう
本来であれば日本の河川にいるべきではない魚です

大型になると1mを超える鯉も釣れます
雑食ですので、どんなエサを付けても喰ってきます
ファイトは楽しいですが、釣れても全く嬉しくない外道ですね
以前、釣りをしていたときに、隣に釣り座を作った中国籍の方が、私が釣った80cmの鯉が欲しいと一生懸命日本語を駆使して話しかけてきました
意味がわかったので、快くあげましたが、食べ方を聞いたら小麦粉を付けて揚げて、野菜餡かけにして食べるとのことでした
鯉料理では鯉こくが有名ですね
妊婦さんに食べさせるといいと聞いたことがあります

ニゴイ

鯉と同じく大型は1m近くまで成長します
唇の分厚いにっくき外道です

ナマズ

岐阜のおちょぼ稲荷ではナマズの蒲焼きが有名です
私も綺麗な川で良型が釣れたときには持ち帰って蒲焼きにします
見た目はグロテスクですが、ウナギよりもあっさりしていて美味しいですが、生息域が汚れていると皮の臭みがとんでもない個体もありますのでご注意を
ちなみに卵は鮮やかなグリーンです

鮒(フナ)

子供の頃からの釣りの定番ですが、ウナギ釣りには外道中の外道

ギギ

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ナマズを小型化したような見た目ですが、背びれと胸びれにとげがあり、刺さると痛いです
釣るとギーギーと鳴くように聞こえるのでギギ
ギギ種でネコギギがいますが、ネコギギは天然記念物なので釣れたらすぐに逃がしましょう
綺麗な川で釣れたギギは煮付けにすると美味しいです

ザリガニ

釣れることはあまりありませんが、着底したエサを少しずつ少しずつ食べてしまいます
ある程度時間が経って糸を巻くとエサがついていないことが・・・
たいていがザリガニ、モクズガニ、エビの仕業です

鼈(スッポン)

これは嬉しい外道です
食べに行けば諭吉様が飛ぶことも・・・
口に針掛かりすることは少なく、大抵は気づいて巻き上げると針を飲み込んでしまっていることがあります
ウナギと違って、針を飲み込むと自分で出すことが出来ませんが、そのまま生きていることが多いです
私は食べ頃サイズ以上であれば持って帰って丸鍋(スッポン鍋)にして食べます
触るときはご注意を、アゴの力はものすごく、子供の指であれば噛みちぎる強さで噛んできます

モクズガニ

こちらも嬉しい外道です
河口で、特に秋口にはよく見かけます
塩蒸しでも塩ゆででも、カニ汁でも美味しく頂けますが、釣りの時にはラインをスッパリ切ってしまって釣りにならないこともあります

ミシシッピアカミミガメ

こちらも外来種
スッポンと同じく、釣り上げたときには針を飲み込んでいるため、なかなかやっかいです
河口へ行くと水面に顔だけ出しており、それが100も200もあるとトリハダものです

環境省では、「生態系被害防止外来種リスト」において緊急対策外来種に位置づけられ、自然的、社会的状況から対策が困難※であった「アカミミガメ(通称:ミドリガメ)」の対策を推進するため、平成27年7月に「アカミミガメ対策推進プロジェクト」を公表しました
日本の外来種対策(アカミミガメ)
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/akamimi.html

総論

持って帰って料理が出来る人であれば、今回あげた外道のいくつかは嬉しい外道になるでしょう
しかし、ウナギ以外を目的としていない方にとってはすべてが外道・・・

以前、こんな話しをききました

とある外国料理専門のシェフが20代~40代の女性を20名程度を募り、食材を伝えず、ミシシッピアカミミガメを食べるという食事会を開いたそうですが、かなり評判は良かったそうです

この記事を読んで、一番最初に思い浮かんだのは激安回転寿司
飲食店で提供される寿司ネタには代替魚の表示義務はないので違法ではありませんが、上記の話しの【食材がなにかわからなければ、抵抗のある物でも美味しく食べられるのか?】に通ずる所がありますね

アナゴ・・・マルアナゴ(ウミヘビの仲間)、クロアナゴ
エンガワ・・・ヒラメのエンガワではなく、カレイのエンガワ、オヒョウのエンガワ
ネギトロ・・・赤マンボウ
サーモン・・・ニジマス
マグロ・・・ガストロ、アロツナス
アワビ・・・アワビモドキ

あとがき

私はナマズ、スッポン、鯉、ギギ、モクズガニは食べますが、アカミミガメは・・・
あの顔の両横にあるカラフルラインがどうしても苦手です・・・
海釣りであれば、外道が釣れてももう少し持ち帰って食べようという気になることも多いと思いますが、ウナギ釣りに関わってくる外道は持ち帰って料理しようという気を起こさせてくれるものがすくないですが、中には高級食材もいますので、勇気のある方は是非挑戦してみてください
絶対に守っていただきたいのは、これらの外道、すべて食べることは出来ますが、決して生食は避けて下さい
寄生虫がいて、病院送り、ひどくなると一生を棒に振ることになりますよ!

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