注目の記事 PICK UP!

関市の刃物関連講習会に参加中です5

にほんブログ村 釣りブログ ウナギ釣りへ
にほんブログ村

本日は平日休みを頂き、午前中は自宅作業、午後からはナイフセミナー尾上講座の5回目です

5回目は「岐阜県工業技術研究所」で実際にいろんな検査機器での実演を見ながらの勉強です

施設長は関市出身ではありません
関市に住み始めて15年くらいですが、岐阜県工業研究所は知りませんでした

まずは尾上先生の座学から
今日の講座の流れを説明して頂きました
ここでは特に代用特性についてお話を聞きました
忘れないように…
鋼材の場合は
1.硬さ
2.曲げ対応
3.破壊に対する防御
だそうです…

30分ほどのお話を聞き、いよいよ実演です
まずは機械金属試験の一つ「曲げ試験」を見せていただくことに
こちらのINSTRON社製の測定機器を使って、PCに「○秒(分)で○N力を加える」と入力して作動させると器機が動きだし、セットされた鋼材等に入力された力が徐々に加わっていきます

今回は尾上先生が用意したグリップのつく前の包丁を3本曲げました

ここの実演だけは全員で見ました

両端の合板はいわゆるリミッターのようです
以前実演したときは、セットした鋼材がかなりの音を立てて割れたそうですが、今回は粘りのある鋼材だったのか割れることはありませんでした

 

 

 

こちらは同室にあった押すとは反対の引っ張り試験器

曲げ試験で曲がった包丁鋼材

この実験で使った包丁鋼材は尾上先生がちらっと「これは処分…」を聞き逃さず、この実験室を出た後、先生に聞き、3本とも頂きました
ありがとうございます

休憩を挟み、ここからは3班に分かれて研究所の各実験室、作業室を案内して頂くことになりました

切れ味試験、金属組織検査、硬さ試験、蛍光X線等等色々と見せて頂きました

その中でも一番興味を示したのが、切れ味試験と硬さ試験

これが切れ味試験器ですが、構造、試験方法は単純明解です
包丁の刃を上にしてセットし、刃の上に1枚当たり新聞紙1枚相当の厚さと同等の紙の束を置いて、それに750gの加重を欠けた状態で2cmの幅で往復させ、何枚切れたかによって切れ味を測定するという物
何枚切れたか数えるのは人が手作業だそうです
何ともアナログ…

しかし、理解できないのは切れ味の評価…
資料を見ると切れ味が最初の数回よりも少し良くなってからだんだんと切れ味が悪くなっていくと説明を受けました

なんでやろか…
これはわからないまま終わってしまったので今度聞きに行こう

硬さ試験は物によって全部で6種類の検査器機を使うようです
ビッカーズ、ロックウェル、ブリネル、マイクロビッカーズ、ショア…
まぁ、ド素人が覚えられるはずもなく、頂いた資料見ながら書いてますからね~

私が最終目標としているナイフ作りでよく聞くのがロックウェル

ウィキペディアをリンクしました
ロックウェル HR

1枚目が圧子

左からビッカーズ、ロックウェル、ブリネル

よく、ナイフクラフトをされる方が大阪 堺の八田工業さんに焼き入れを依頼した時に焼き入れ後にロックウェルで測った硬度が書かれたタグを付けて送り返して下さるというのをネットで見ます
聞き覚えのある言葉がでると少しほっとします

蛍光X線分析は物がどのような物質からできているかを調べることができますが、これはとても難しかった…
CTもあったり、電子顕微鏡、ウォーターカッターなどもありました

実際にどの器機で何がわかるのかという勉強でしたが、本職の方やこれから販売しようと作成した試作品の強度などを調べるには良いみたいですね

この「岐阜県工業技術研究所」、ホームページを見て頂ければわかりますが、限定されますが、器機を個人でも開放利用できるとのこと
多少の費用がかかりますが、鋼材関係だけでなくいろんな企業さんも利用しているようで、今日もどこかの企業さんが相談に訪れていました

ただ、鋼材を熱して叩いて、削ってだけでなく、それぞれの鋼材の持つ特性なども知って適材を使えるようになるといいな~~
そのためにはこういう原子単位の勉強も多少はしておかないと…

今回、最初の実演の曲げ試験で使用した包丁鋼材3本を頂きましたが、なぜか…

私がギターを始めたのが高校2年生の冬、雪の降る中で友人から受け取ったスクワイヤー製のストラトキャスター(2トーンサンバースト)タイプのラージヘッドでした< br>今でもこのギターは持っています
私のギターはスクワイヤーストラトから始まりました
たまに弾きますが、お世辞にも音は良いとは言えないし、何より重い…
でも手放せないんです
初めて自分のギターとして手にして大切に毎日弾いていた頃を忘れたくなくて…

今回も先日、Gサカイさんで作った初めてのマイナイフと今回の尾上講座で鋼材として残る物だったのでここから私のナイフ作りが始まる・・・・と思いながら尾上先生にお声をかけて頂くことにしました
これから何度かこの包丁鋼材を見て尾上先生と、今の気持ちを思い出すだろうな~と思っています
刃がついていますが、自分しか触らないのでこれは玄関に…
そのうち、台座も作ろうかな

関連記事

  1. 新たな命の誕生

  2. 2016年を振り返って

  3. う~ん、これはまずい…

  4. 年末の通販~

  5. 何ぼっくり???

  6. 関市の刃物関連講習会に参加中です

  7. シラスウナギの掬い子になるために・・・その後

  8. 下手の横好き音楽遍歴

コメント

    • GG
    • 2016年 11月 23日

    SECRET: 0
    PASS:
    ハイテク化燃されてるんですね・・・・
    さすが、世界に誇る『刃物の町』ですね
    そう言えば、あの舛添元都知事もナイフのコレクターですネ

    • ナベキチ
    • 2016年 11月 23日

    SECRET: 0
    PASS:
    勉強熱心ですね
    納得のいくナイフ作って下さいねー😆

    • 幸の中の人
    • 2016年 11月 23日

    SECRET: 0
    PASS:
    > GGさん
    私も全く知らない世界知らない世界だったので、こんなに精密機器を使って検査されているなんて知りませんでした
    桝添さん・・・私はコレクターにならないように、常に実用品としてナイフと関わっていきたいです
    まぁ、コレクターになるほど先立つものが・・・

    • 幸の中の人
    • 2016年 11月 23日

    SECRET: 0
    PASS:
    > ナベキチさん
    教えて頂いていることはとてもナイフ作りに必要な事ですが・・・
    難しい・・・
    少しずつ少しずつ勉強してこれ!っていうものを作り上げられるように楽しみます!!

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP